[ 「トワイライトエクスプレス」の旅 ]
(P-2)
平成17年4月24日(日)、「トワイライトエクスプレス」8001列車は、12:00定刻に大阪駅を発車です。
私たちの部屋は、2号車A-4号室で、ひとまず落ち着きます。 カード式の部屋のキーです。 (こちら)
新大阪ー京都間で、早速車掌が洗面、シャワー用のセットの入ったポーチを持って、部屋の使用説明に来て
くれました。
シャワールームです。(赤い20:00という数字は20分シャワー可能の数字です)  (こちら)
シャワールームで、洗面台、トイレ便器を倒した様子です。 (こちら)
続いて、レストランカーからドリンクサービスの案内に来てくれ、家内と一緒に寛ぎたく、ホットコーヒーを注文
しました。(一人ならワインを注文していたでしょう)
絶好の快晴に恵まれ、列車は快適に、北へ向かって走り始めます。
部屋が、進行方向に向かって左にありますので、湖西線では部屋のドアを開けて、通路越しに琵琶湖の景色
を眺めます。
琵琶湖を過ぎると山間部に入り、間もなく敦賀です。敦賀の構内に、トワイライト色のEF81がぽつんと止まっ
ていました。上りのトワイライトを長躯引っ張ってきた機関車だとみました。
敦賀、福井と停車し、福井を出たところで車掌の車内案内があり、サロンカーに、大阪
車掌区のトワイライトクルー手作りの、トワイライトの停車駅スタンプを置いているので、ご
希望の方は押印をどうぞ、ということでしたので、出向いて押印したのが右図です。
スタンプ手作り、用紙手作りでなかなか粋なサービスです。ついでにカレチ氏のサインも
貰いました。
(画像をクリックすると拡大図が見られます)→
金沢に近づくと右手に白山連邦が見えてきました。天候が良く素晴らしい眺めです。  
白山連邦
白山連邦
同様、富山を出てからの立山連峰です。  
立山連峰
立山連峰
立山連峰の景色を飽きずに見ているうちに、左車窓に日本海が見えてきました。本列車の売り物である「日
本海のサンセット」がどの辺りで見られるかの期待が高まってきます。程なく親不知海岸ですが、時刻は17時過
ぎでまだ早いです。景観も、北陸自動車道が海岸線を高架で走っており、昔の面影が無くなっております。
40数年前の、海岸線の写真が出てきましたのでご覧ください。  (こちら)
糸魚川を過ぎたところで、食堂車の案内があり、17:30からの食事の準備が整ったとのこと。いよいよ待望
のレストランカーでのディナーです。もの珍しさもあり、料理を一通り写真に収めました。(メニュー)(料理)です。
食事半ばの18:20頃、車掌がサンセットの案内をしてくれました。丁度、柏崎の手前の柿崎付近の海岸で、
まさに日本海に沈む夕日を見ることが出来、このトワイライトに乗った甲斐があったと嬉しかったです。
食堂車からのサンセットです。
日本海のサンセット
日本海のサンセット      (直江津ー柏崎間)   (H17-4-25)
食堂車で至福の2時間を過ごし、大満足で部屋に戻りました。出がけに、メニュにサインを貰いました。(こちら)
部屋に戻ると、間もなく新津で、新津を出ると、営業的には洞爺まで停まりません。しかし、私には、青森と五
稜郭での機関車の付け替え、青函トンネルの通過とどうしても見たい夜中のスケジュールがありますので、暫く
テレビでドラマを観たあと、少し早いですが、就寝することにしました。
電動ボタンでソファーを倒すと、即ベッド化です。シーツも自動でセットされます。なかなかうまく出来ていると、
ひとしきり感心して横になりました。
暫くうとうとしたと思ったら、運転停車で酒田、次いで秋田と結局熟睡は出来ません。そうこうするうちに、2:12
着の青森に近づいてきます。昔、非電化時代には、青森の手前の大釈迦で後部補機をつけ、鶴ヶ坂で切離して
いた事を思い出し、ベッドを抜け出して、通路のドア越しに通過する駅を確認します。
鶴ヶ坂を通過すると、程なく青森で、機関車の付け替えとともに、車掌が交代しますので、車掌室を訪ね、道
中の労をねぎらうとともに、ホームで機関車連結の写真をとりたい旨を話しますと、監視しますが気を付けて、と
心よく承諾してくれました。
列車は、青森駅構内に入り、左にカーブしながら、定刻2:12到着です。
青森ー五稜郭間は、進行方向が逆になりますので、今までの後に新しく電気機関車がつきます。
ホームに降りると4月とはいえ深夜で、空気が冷たいです。
直ぐに繋ぎにやってきたのは、ED7914です。五稜郭までよろしくという気持ちです。写真撮影に5〜6分、
その間、車掌さんがホームで見張ってくれていました。
通常、このような場面では同好の人達が居るものですが、今回は、私のような酔狂な人間は居ませんでした。
青森駅での写真です。
連結のためホームに入ってきたED7914
連結のためホームに入ってきたED7914
出発を待つ「トワイライトエクスプレス」(H17-4-25)(青森駅)
出発を待つ「トワイライトエクスプレス」   (H17-4-25)  (青森駅)
青森駅駅名板 青森駅出発時刻
青森駅駅名板
青森駅ホームの時計(出発時刻)
青森からの車掌は、JR北海道・函館運輸所が担当です。
青森を定刻2:20に発車すると、次は、蟹田に運転停車し、機関士の交代です。
丁度、列車が3時台に青函トンネルを通過しますので、3:00からサロンカーで車掌さんがトンネルの説明を
してくれます。頃合をみて、サロンカーに行くと、すでに数人集まっています。その後もどんどん集まってきて、最
終的には、30人位になりました。程なく、車掌さんがやってきて、トンネルのいろいろな説明をしながら、今が入
口、今が竜飛海底駅、ここが吉岡海底駅、もうすぐ出ます、と的確に教えてくれて、青函トンネルの小1時間が
あっという間に過ぎました。北海道に出ると、そろそろ空が白みかけております。
列車は、津軽海峡線も順調に走りぬけ、五稜郭に4:30の定刻到着です。ここも、運転停車です。
五稜郭では、列車が函館に向いて到着し、機関車を後に連結し、そのまま札幌に向けて発車しますので、進
行方向は、大阪ー青森間と同じになります。
ということで、五稜郭に着く前に、最後部の車両に移動し、ここでも車掌さんにお願いしてホームに降ろしても
らいます。やってきたのは、ブルーのDD511138DD511141の重連です。生憎とホームの先端で、前から写真
が撮れず残念でした。(DD511138が先頭です)
五稜郭での写真です。
DD511138+DD511141(H17-4-25)(五稜郭駅)
DD511138+DD511141     (H17-4-25)   (五稜郭駅)
DD511138
DD511138
DD511141
DD511141
DD511138側面 DD511141側面
丁度、機関車を繋ぎ終わったとき、上野ー札幌間、函館経由の「カシオペア」が先行して、通過して行きました。
札幌行「カシオペア」(H17-4-25)(五稜郭駅)
札幌行「カシオペア」    (H17-4-25)   (五稜郭駅)
五稜郭を、定刻4:42に発車です。4月の夜明け、みるみる明るくなり、もう寝られません。北海道の景色を
じっくり楽しみます。
朝食は、7:20の洋食の予約で、15分頃に案内がありました。家内と食堂車に向かいます。
睡眠は、十分には取れませんでしたが、ここまでの列車の旅に満足し、清々しい気分で朝食が出来ました。
朝食です。 (こちら)
食堂車の回転を見ておりますと、ディナーは、17:30から2回転、朝食は、6:30から3回転でした。
朝食を終わり、部屋に戻ると間もなく苫小牧、20分程で南千歳と停まって、いよいよ札幌に入り、定刻に
札幌到着です。時、平成17年4月25日9:07、大阪を出て、21時間07分の長旅が終わりました。
最後に、車中で入手しましたカード類をご紹介します。  (こちら)
念願の「トワイライトエクスプレス」の旅、天候に恵まれて車窓の景色が楽しめ、ディナーが美味しく食べられ、
青函トンネルが通れ、機関車の変遷も楽しめ、私にとりましては大満足の旅でした。
自己満足の報告に、ながながのお付合い有難うございました。これで報告を終わらせて頂きます。